みなさんご存じキングコングの西野さんの本。
正直、すごいっす。
ただのお笑い芸人とか思ってたら、確かにお笑い芸人なんだけど、そんなレベルじゃ
ないです。ホント。
ことばが多少悪い。
炎上するの分かってて、あえて使ってる節はある。
好き嫌いは分かれると思う。
でも、そんなのは本質じゃない。
いや、この人は、本質じゃないものも、しっかりコーディネートしてる。
僕が感じたのは、お笑い芸人さんならではの、観察力。
この観察力は、すさまじい。
実際に、この観察力で仮説を立て、実験し、検証している。
この実験は、これからの未来を切り開いていくヒントになるだろう。
「買う・買わない」の違いは明確で、必要なモノは買うし、必要じゃない
モノは買わない。ならば、少し魔法をかけてあげて、作品を「必要な
モノ」にしてあげればいい。
「必要なモノ」になっている作品とは何だろう?
さっそく答えを言うけど、「おみやげ」だと思う。
シンガポールのマーライオンのキーホルダー。あれ、要る?
あんまり要らないよね。でも、買う人がいるわけだ。しかも、
かなりの数。
たとえば、広島・宮島で売っている「宮島」と書かれたペナント(三角
形のやつ)。あれ、要る?でも、僕は小学校の修学旅行で宮島に行った時
に買っちゃった。おみやげは1000円までだったから、大半をペナントに
使ってしまった。あとは木刀。
演劇のパンフレットもそう。1400円の分厚い小説を買うのは渋るくせ
に、20ページくらいしかない2000円のパンフレットには手が伸びる。
キーホルダーもペナントもパンフレットも「作品」には違いないが、
「おみやげ」である。
皆、「作品」は買わないが、どうやら「おみやげ」には手が伸びる。
「おみやげ」が、思い出を残しておくために”必要なモノ”だからだ。
ならば、売りたい作品を”おみやげ化”してあげればいい。
おみやげ化に必要なのは、思い出作りで、思い出作りに必要なのは
シンガポールや宮島や演劇といった「体験」だ。絵本を売りたければ、
その絵本が「おみやげ」となるような体験を作ってあげればいい。
そこで、 ・・・
とにもかくにも、西野さん、要チェックです。